2015年1月11日日曜日

 昨夜は、貴重な体験をした。
 三島由起夫の「宴のあと」を読んでいるのだが、そこに描かれている世界の疑似体験をしたようで興味深かった。

 某医師会でカルテット演奏を余興としてご依頼を頂き、通常の演奏会とは違うけれど、プログラムをクラシック好きの方もそうで無い方も愉しめるように、用意をしていった。そのため、アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(モーツァルト)も全楽章、準備していた。余興の場で楽章ごとに拍手が起こるのはよくあることであるし、私はポジティブに受け止めている。例えば、ドイツ人の友人の父親は音楽好きで、クラシックでも、感動すると堪えきれずに楽章間に拍手をしてしまうらしい。少し脱線してしまったが、兎に角3楽章まで楽章ごとに拍手を頂きながら弾いたあと、突然、某若手議員が到着した挨拶をしたいと言って、挨拶を始めるために3楽章と4楽章の間で演奏が一旦打ち切られた。そして
「衆議院選挙に当選し・・・」
と話しだした。話し終えると、また
「途中でお邪魔しました、演奏をどうぞ♪」

 きっとこの業界間で最優先事項は国の将来を担っていくであろう議員とそれを支える裕福層なのだと思う、たかが余興、しかし、比例代表制度は果たして国民一人一人の気持ちを考えられる人材を選べるのだろうか、などと考えてしまった。
 先日のフランスでの悲惨な事件のように、一部のテロ関係者の影響を何の罪も無い移民の人たちが受けているで有ろう事を考えると、全てがそうと決めつけるのは勿論良くないけれど・・・。比喩が大袈裟、失礼しましたm(__)m

 一方で音楽を愉しんで下さった方も沢山いらしたようで、また、幹事の方やこちらの代表の方もとても良くして下さり、そういう方々の気持ちを益々大事にしていきたいと感じた、感慨深い夜だった。

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