2025年1月15日水曜日

調律/accordatura

昨年、家のリフォームをした時にグランドピアノはYAMAHAの倉庫に預けていたため、まだ状態が安定しておらず、半年経つか経たないうちに音が狂ってしまいました。全体的に低くなってしまったもう一つの要因は、防音室にして機密性が上がったが故に換気扇を24時間回しているので、暖房をつけていない夜間などかなり冷えてしまい、朝に練習やレッスン時に急激に温める、加えてコロナ等ウィルス対策で窓を開けた換気もすると、四六時中温度の変化がある部屋になったからです。気温の変化が楽器に影響を与えるのは予想していたのでヴァイオリンやチェロは避難生活をしていて、つまり人間と共に温度や湿度の安定した部屋に移動しているので無事です。ピアノは移動できないので✖️泣✖️かわいそうなことに✖。 でも驚くことに、敏腕調律師さんによりますと、ピアノが徐々に環境に慣れてくると狂う頻度が少なくなってくるそうです。もちろん人間も気を付けますが、やはり木で出来ている楽器は呼吸していて生きているのだなと感じます。 今回はオクターブを弾いて第五音を鳴らすとシャープに響くように、また全体的に低くなっていたので鍵盤の低い方をワザと高めにしておくといった処理はせずにピッタリと合わせて頂きました。早速弾いてみて、整然としたシャープさとかつ繊細な柔らかさも加わったピアノの響きに癒されました。ありがとうございます。 そして我が家のピアノちゃん、いつもありがとう! Grazie a il nostro pianoforte come sempre!

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